デトロイト・メタル・シティ TRACK34「SATANIC EMPEROR.3」


 メタルの祭典「サタニック・エンペラー」に参戦することになったDMC。最初の相手は、華麗な豚パフォーマー「ナポレオン」を要する、フランスでファンを性奴隷集団として囲っている異常性欲サディストバンド「ポアゾンクラウザーさんはシホンシュギ号(梨元さん)を華麗に乗りこなして、ポアゾンとナポレオン号に貫禄の違いを見せ付けるのでした。



「濡れた濡れた濡れた濡れたぁ!!
最高だったぜ、ファ――ック!!」


 ポアゾンに格の違いを見せ付けたDMC。楽屋ではシャッチョさんが大はしゃぎです。 「まさか豚がアタシを濡らせるとは思わなかったぜ!!このカスが」と、褒めてるんだか罵倒してるんだか分かりませんが、資本主義の豚・梨元さんの健闘を讃えてます。


 しかしその一方で、クラウザーさんは演奏も終わったからやっと東京に帰れる…と、メイクを落とそうとして、ジャギ様に止められます。そして見せられたのは、このタイムテーブル。

〜SATANIC EMPEROR.トーナメント表〜


         ポアゾン ──┐               ┌── ???
                ┏━━┓         ┌──┤   
デトロイト・メタル・シティ ━━┛  │         │  └── ???
                   ├──┐   ┌──┤      
パイパニック・チェーンソー ──┐  │  │ 優 │  │  ┌── ホラー・エステティシャン
                ├──┘  │ 勝 │  └──┤   
       デス・ハイツ ──┘     │ │ │     └── ゴールド・ゾンビ
                      ├─┴─┤          
   デビル・スコーピオン ──┐     │   │     ┌── ヘルヴェタ
                ├──┐  │   │  ┌──┤   
          デズム ──┘  │  │   │  │  └── 狂牙鬼走
                   ├──┘   └──┤     
   キング・オブ・メタル ──┐  │         │  ┌── アメリカンナイフ 
                ├──┘         └──┤   
        パファリン ──┘               └── 殺しびと処刑


 そう。実はこの「SATANIC EMPEROR」はトーナメント形式だったのだ!!
 ちなみに右上の2バンドの名前が「???」になってるのは、クラウザーさんの吹き出しがジャマになって名前が分からなかっただけです。
 つまりクラウザーさん的には「てめーらにはおしえてやんねー!!くそしてねろ!!」という事なのでしょう。まさに外道!!


 まあ要するに、初戦を勝ちあがったDMCは、まだまだライブをしなければならないのです。しかも1DAYトーナメント。演奏するほうも大変だけど、客も大変だなあ、体力的に(w


 で、ちょうど楽屋にあるテレビモニタには、次にDMCと一緒の時間に上がるバンドが決まる戦いが行われています。


「ファック!!やはり圧倒的なのは
女ボーカルのバンド“パイパニック・チェーンソー”ね!!」


 どうやら次のDMCとの対バン相手は彼女たちで決まりのようです。
で、その“パイパニック・チェーンソー”の女ボーカル「レイ」はどんなヤツかというと…。


 


スゴい人キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!

 
 スゲー。白目向いて完全にイッちゃってます。ああ、 「金玉ガールズ」のニナたんが全然マシに見える(w


 すると、こんなアレな奴等と関わるのはもうムリ!!と、あろうことか楽屋を飛び出してしまうクラウザーさん


(フェスって普通、一回ライブしたら帰れるんじゃないの…
こんなトーナメント方式じゃどんどん恐ろしいバンドと関わらなきゃダメじゃないか…
絶対にヤダ!!もう僕は家に帰る!!)


 


 しかしそんなことを思いながらも、上に有刺鉄線の撒かれたフェンスをよじ登って、体どころか、マントにすら傷ひとつ付けずに乗り越えるという、身体能力の高さを披露。

なんだか地味にすごいぞクラウザーさん!!



 さて、フェンスを乗り越え、富士の樹海へと足を踏み入れたクラウザーさんですが、森の中で怪しげな儀式を行う謎の集団を目撃します。どうやら“ヘルヴェタ”による儀式の真っ最中のようです。
 奥にはヘルヴェタのメンバーらしき人物が、椅子に鎮座して儀式の様子を見守っています。


 


 フードをかぶってるのでツラはよく分かりませんが、とりあえず4人組のバンドのようです。
 余談ですが、フードをかぶっているヘルヴェタのメンバーを見て 、「キン肉マン」のミステリアスパートナーを連想しちまったのは自分だけでしょうか(w


 やがて、儀式に捧げられる「生贄」が姿を現すんですが…よりにもよってその生贄が、根岸の弟の俊くんだったのだからさあ大変!!


(うう、俊くんが何をしたのか知らないけど…
バンドが素人の人に危害を加えるのは絶対良くない
俊くんは俺の弟…なんとしてでも奪い取る!!

し邪魔した場合は…この場でヘルヴェタをブッ潰す!!)


 おお、なんだかとっても勇ましいぞクラウザーさん!!しかしヘルヴェタのメンバーの前に姿を現す直前、掘ってあった穴に転落しちゃいました(w みんな誰もクラウザーさんが現れて、勝手に穴に落ちてったなんて気づかれてません・゚・(ノД‘)・゚・


 そして間も無く、俊くんもヘルヴェタの信者達によって「地獄の穴の中でもがき苦しむが良い」と、生贄として同じ穴に放り込まれます。俊くんは穴の中に投げ込まれながら…。


(僕…死ぬんだな
悪魔(クラウザーさん)に魂を捧げられるなら、それでもいいや…
地獄のどこかには、クラウザーさんもいるのかな


 そして穴の底…地獄で俊くんが見たものは…。


 


クラウザーさんだ―――っ!!


 こんな穴ぐらの中に、突然クラウザーさんの顔が「ぬっ」と現れたら、かなりのトラウマというか衝撃を受けそうな予感(w


 さて、このあと2人は外へ出るために助けを呼んだり(クラウザーさんにわく、“人間を地獄に呼び寄せる悪魔的行為”らしいです)しますが、誰も出てきません。このまま2人、深い穴ぐらの中で死んでしまうのか…。とそんな時、クラウザーさんは俊くんから、地獄の女帝(根岸のお母さん)が農作業中に足をやって入院してる事を機かされ大ショック。家族は根岸に心配をかけまいと母親の入院を隠していたのですが、それを聞いたクラウザーさん(というか仲の人の根岸)は、家族にナイショでこんな親不孝なバンドをやって、弟まで巻き込んでしまった自分を恥じるのでした。


 尿意を促し始めた俊くんに、自分の肩を踏み台にして上がれと穴から這い上がらせ、一人残る決心をしたクラウザーさん


(お兄ちゃんはココで終わりだ…
僕が発見されたらみんななんて言うだろ、死んでも迷惑かけるよね…)


 

 根岸(クラウザーさん)は自分が穴ぐらから死体として発見された後の事を想像してるんですが、その中で根岸家の墓で「ゴートゥDMC」コールを挙げるDMC信者に吹きました。まあ、ヤツラならやりかねないだろうし(w



 死を覚悟したクラウザーさん。しかしここでジャギ様が穴の中にいるクラウザーさんを発見。垂らされたロープによって、クラウザーさんは救出されたのでした。ジャギ様はいい人だなあ(w


 穴から這い上がったクラウザーさんは、ヘルヴェタの悪魔的行為に怒りをあらわにしています。


(こんなにも死を覚悟したのは初めてだ
ヘルヴェタの人たちは人の命を何だと思ってるんだ
いきなりこんな深い穴に突き落としやがって!!!)


 自分から穴に落っこちたのに、人のせいにしているクラウザーさん実に悪魔的思考ですね(w


(だが、俺を始末できなかったのが最後…
あのタイムテーブル(トーナメント表)を勝ちあがって
次は俺がヘルヴェタを地獄へ堕(お)とす!!)


 そんな、ヘルヴェタに対する怒りで燃えているクラウザーさんが次の瞬間見たものは、せっかく穴からはい出たのにクラウザーさん、シッコして来ました〜」と、自らまた穴に飛び込んでしまう、弟・俊くんのおバカっぷりでした。


(貴様はそこで大人しくしてろ!!)


 弟のバカっぷりに呆れはて、そのまま森から立ち去るクラウザーさん。たぶんこれはクラウザーさんというよりも、根岸の本音だと思う(w



 そして一方ステージ上では、“パイパニック・チェーンソー”のレイが、イッちゃった目つきと表情で「ヘルヴェタもDMCも、サタニック・エンペラーごとアタシがブッ壊してやるわ――」などと叫んでいたのでした。つづく。



若杉公徳先生の巻末コメント
「僕と鍋をしてくれない人は鉄パイプでブン殴ります。」



●おまけ


今度はDMCの「グロテスク」が動画に!!



相変わらず無駄にクオリティが高いぜ!!

     ∩ ゴートゥDMC
( ゚∀゚)彡 ゴートゥDMC
 ⊂彡