今週の夜王 第185話「愛夢の助言」

 遼介と新人ホストの翼(イカロス翼)は、どっちがロミオのNO.1になれるかを競うことになりました。イカロス翼は、自分の派「翼派」を立ち上げ、覚醒させた源太などを引き抜いて憩いを増し、売り上げではほとんど遼介派に肉薄するところまで迫ってきました。

 一方の遼介は修さんに叱られて、ようやくNO.1 としての責任と重圧を自覚。その重さに悩み始めるのでした。



 悩む遼介が訪れたのは、日本一のキャバ嬢・愛夢のいるキャバクラ「エトランゼ」。しっかし、店内は豪華なんですが、日本一のキャバ嬢がいる店にしちゃ、お客さんがあんまり入っていないのはこれいかに。ここはコピー要因をバンバン使うべきでしょ井上先生!!


 遼介が指名するのはもちろん愛夢。「私を指名しても長くは関に付けないわよ」と前置きした上で、愛夢は遼介の接客をします。遼介は同じくこの店でNO.1 を張っている愛夢に、NO.1 になるのってどんな気分なの?と聞いてみると…。


「私はさ…・遼介君達ホストと違って
この世界で成功してやるとかそんなことは思っていないの…
ただ…この仕事は楽しいし、この街にいるのが居心地いいからやってる…それだけなの…
その結果としてNO.1 とか日本一とか言われてるだけ…」


 とっても楽しそうな表情をして話す愛夢に、(こ…この娘はなんて表情をするんだ…)とビックリしてしまう遼介。そして遼介派の派閥のトップとして、何をすべきか正直分からない…と悩みを打ちかけてみると、愛夢はお酒をグイッと一気飲みしたあと、遼介にビシッと言い放つのでした。


「私が思うに遼介君って、
自分の気持ちいいことしかしてないんじゃないかな!?女性を幸せにするとか、他人の幸せとか
そんなの所詮自分のエゴよ!自分が気持ちいいからヤってるのよ!!
その勘違いが通用してるうちはいいけど、
どうも今回はそううまく行かなかったみたいね」


 さすが日本一のキャバクラ嬢。たった3回会っただけの男の本質をあっさりと見抜いてしまいました。まあ、むしろ遼介がおバカ過ぎただけって可能性もありますが(w


 そしてこの後他のお客さんに呼ばれて、愛夢は行ってしまうのですが、その直前、遼介にこんなアドバイスをします。



「目的が日本一のホストなら、
相当たくさんの毒を飲まなきゃね!!」



 愛夢の言葉をかみ締めつつ、自分は綺麗事を言っているように見えるのか…と己を反省しつつ店を出ると、修さんが声をかけてきました。遼介は修さんに、修さん達の努力を無視して綺麗事ばっかり言っていた事を謝罪し、その上でこれからも俺を助けてください…!とお願い。修さんは遼介を怒ったりはせず、ポンと肩を叩いて「今日も頑張ろうぜ!」と元気付けてくれるのでした。

 ああ、修さんが珍しく活躍してるよ!やっぱこの人がNO.1 になったほうがいいんじゃないか!?


 そんな2人の様子を者影から覗いていたイカロス翼は、「ニヤリ!」と汚げな笑みを浮かべるのでした。



「とにかく、今は仕事を出来る限り頑張って遼介派を盛り上げ、
翼に負けないようにする…それが一番大事なことなのかもしれない」


 翌日。自分にそう言い聞かせて自宅のマンションを出て、車に乗り込もうとする遼介ですが、待ち構えていた遼介派のホスト・「三郎」「ミノ」から「遼介さんすいません!俺達遼介派から翼派に移りたいんす!」と言われてしまってさあ大変。果たして遼介はどう出るのか!?次週へつづく。