今週の夜王 第183話「源太の決意」

 今週のYJ159ページに11月発売のコミック酢の表紙が並んでいますが、夜王 15巻表紙イラストがアミバ様だー!!嬉しい反面、北斗の拳」と間違えて買っちゃう人が出てこないか不安だ(w



 遼介と新人ホストの翼(イカロス翼)は、どっちがロミオのNO.1になれるかを競うことになりました。たった一人での接客に限界を感じ始めていたイカロス翼は、自分の派「翼派」を立ち上げることを宣言。
 その手始めに最初に彼が目をつけたのは、遼介派の中で一番成績が悪く、さえないホストの源太。翼の一声で覚醒した彼は、翼の同伴客たちの前で、突然下半身丸出しにして、己のナニにリボンを付け、 「ぞうさんの歌」を歌いながらフリチンダンスを披露しちゃうのでした。



 盛り下がったムードを払拭させる為に、決死の覚悟でフリチンダンスを踊った源太。奇跡的にエミさんも笑ってくれ、すっかりムードは元通り明るくなりました。そして改心の一芸で笑ってくれている二人を見ているうちに、嬉しさのあまり、源太の目からは涙が…。

 そしてズボンを履きなおしながら、源太はエミさんをこう言って励ますのでした。


「…エミさんくらい可愛い女性なら、彼氏なんてすぐにできますよ…
また悲しくなったら、僕の“象さん”を思い出してください」


すげー、なかなか言えないぞ、こんな事!!
よっぽど会心の出来だったんだろうなあ、フリチンダンス(w


 さて、このフリチンダンスをよっぽど気に入ったのか、エミさんは源太を指名してくれるとまで言ってくれました。イカロス翼からも「よかったですね源太さん!初めての指名じゃないですか!」と祝福されて…って、アレ?

入店テストで2週間以内に指名客を最低1人ゲットしないと、ロミオに入れないんじゃなかったっけ!?


 1人も指名できてなかった源太は、どうやってロミオに入店したんだろう。オーナーに金でも渡したのか!?


 しかし、フリチンダンスで指名客ゲットって…。ロックンロール踊って麗美さんゲットした遼介よりすげえええ。

 そういえば、遼介のロックンロールも、聖也さんからは「変化球だ」なんて言われてボディに膝蹴りもらっていましたが、遼介のロックンロールと、源太のフリチンダンスじゃ、同じ変化球でも、フォークボールとエリプスハンター*1ぐらいの違いがあります。
 聖也さんがいたら源太は本気でブッ殺されていたかもしれませんね(w



 こうして、エミさんの指名をゲットした源太は、イカロス翼にひざまついて…。


「エミさんはお前からもらった客だ、ならば…
俺を翼派に入れてくれ!
翼の下で、ヘルプとして使ってくれ!!」


源太寝返った━━━(゚∀゚)━━━ !!!


 源太いわく、今までの自分は遼介派でたいした努力もせず甘えていただけであり、一人前のホストになるには、遼介派を離れる事が必要だったんだ…。それを気づかせてくれたイカロス翼に忠誠を誓うことにした…というわけです。

 イカロス翼は「頑張りましょう!!」と、源太とガッチリ握手。そして遼介派からの引き抜きが成功して、ニヤリと邪悪な笑みを浮かべるのでした。



 こうしてイカロス翼の元で生まれ変わった源太は、イカロス翼とともに同伴出勤を果たし、みんなを唖然とさせます。当然修さんをはじめ、久々登場の矢部・岡村・名倉・泰造あたりが「どういうことなんだ(゚Д゚)ゴルァ!」と源太を問い詰めるんですが、「俺は今日から翼派として働く」と、源太の意思は揺らぎません。


 源太と遼介派のホストたちが一種触発になりそうなところで、ようやく遼介が登場。その遼介を前にして、源太は頭を下げ、イカロス翼の下で働かせてもらいます!と言い出します。


「アイツの下で出来ること、精一杯やるつもりです!!
俺、遼介さんのとこにいると、居心地よすぎてずっと甘えてた…
義理を欠く事になるのは分かってますが…
でも、俺…勝負かけてみたいんです!」


 しかし遼介はそんな源太を引き止めたり怒ったりはせず「源太さんよかったですね、俺に遠慮せず翼の下で頑張ってください!」と逆に笑みすら浮かべて温かく送り出そうとします。

 さすがの遼介派のホストたちも、これには驚愕。そしてイカロス翼の女性客に体を張って接客している源太を見て「あんなに輝いてる源太さんを見るのは初めてじゃないですか…」と口にする遼介に、修さんたちは苦虫を噛み潰したような表情を見せるのでした。


(遼介さん、あんたはやっぱり甘いよ…甘すぎる…)


 遼介の甘ちゃん振りにほくそ笑んでいるイカロス翼。オーナーも源太に対する遼介の対処を見て、何やら厳しそうな表情(コピー顔)を見せています。


 というか、遼介余裕ぶっこきすぎ。もうね、何様なのかと。
こりゃみんな遼介から離れていくだろうなー。ざまあみろ


 あと、源太を温かく送り出そうとする遼介に対して、先輩ホストだったはずの矢部や泰造が、遼介を「さん」付けで呼んでいたのはこれいかに。



 例え源太がイカロス翼のヘルプについても、彼女たちが源太を気に入るわけがない、源太はイカロス翼に騙されているんだ…。

 これが遼介派のホストの主張でした。しかし彼らの予想に反して、源太は翼目当ての女性客に大変気に入られることになります。


 その理由は、まあ簡単に書くと、居酒屋でお酒を頼んだあと「注文した料理」(イカロス翼)が出てくるまでの間に 「お通し」(源太)をついつい全部平らげちゃうのと一緒ってことです。


 つまり、顔で勝負することなく、体を張って笑いに徹する源太は、貴重な「つなぎ」ポジションとして大事な役割を果たしたのです。



 そんな源太は5日後には、お客さんから高級スーツをプレゼントされるまでに大躍進。表情も自信に満ち溢れています。

 それにしても、高級スーツに身を包んだ源太が、なんだか「デトロイト・メタル・シティ」 「資本主義の英雄」になった梨元さんみたいです。
いつ「資本主義の豚」に戻るのかを想像すると、ワクワクします(w


 ヘルプの身でありながら、お客さんからスーツをプレゼントされた源太をうらやましがる遼介派のホストたちを、イカロス翼は物陰から邪悪な笑みを浮かべながら覗き見していたのでした。つづく。



 もうね、来週から源太が夜王を目指すストーリーでいいよ。
 欲を言えば、今週源太がロミオ店内でフリチンダンスを披露してくれなかったのが残念。

*1:野球マンガワイルドリーガー で、主人公の浅野夏門が使用する、とんどもない軌道の変化球(ブレイキングボール)。打者の視線から消えるボールです。