今週の夜王 第175話「異変」

 池袋のソープランド「D・M」のオーナー、藤堂さん(カッパ)に監禁されていた恭子さんを救出した、遼介と女衒の零(アミバ様)。アミバ様は恭子さんに「これからも死ぬ気でピアノを弾け」と言うのですが、恭子さんは引退する決意を固めていました。
 すると、アミバ様は恭子さんがドイツに旅立つ際に、負傷した指で懸命に思い出の曲をピアノで演奏。曲と共に込められたメッセージを受け取って恭子さんは、引退を撤回。これからも死ぬ気でピアノを弾き続けると誓ったのでした。



 梨佳も恭子さんも救われて、これで全てが解決…というわけではありません。残っているのは後始末。遼介はスナイパーの武藤店長の口から、アミバ様が逮捕された事を聞かされます。


 逮捕の原因は、アミバ様の手によって沈められた女達が傷害罪や詐欺罪でいっせいに告発をしたから。アミバ様は完全に罪を認めているものの、実刑は避けられない状況だそうな。
 ちなみに、池袋のソープランドD・Mのオーナ・カッパも結局タイーホされちゃったようです。それにしても扱いが小さすぎて「うわーん、わーん」


 そう言えば「北斗の拳」のトキは、「(病んだ)俺の体では旅を続ける事はできん」と、自らカサンドラ北斗の拳に出てくる刑務所みたいな場所)に幽閉される事を望み、ケンシロウが来るのを待っていたんでしたっけねえ。


 まさか最後の最後で、本当にトキになってしまうとは!!


 最初にアミバ様が出てきた時は、絶対コイツ「塔を後ろ向きに歩かされて、転落しながら「うわらば」とのたまって爆死する」とばっかり思っていたのに!!


まさか井上先生は、初めからこういう末路をたどる事を見越して、零のツラを「アミバ様」(トキ)みたいな外見にしたんでしょうか?


だとしたら超スゲーぜ井上先生!!



 武藤店長としては、店長としての立場から、アミバ様がスナイパー在籍中ではなく、辞めてから逮捕されたのは不幸中の幸いといったところ。おかげで混乱は最小限に食い止められたわけですし。
 まあ、何はともあれ、これで遼介のスナイパーでのホスト家業はおしまい。武藤店長からは「適度に頑張ってくれ!」と遼介にエールを送るのでした。


 あーあ。でもこれで武藤店長も当分出番なさそうだなあ。武藤店長の「シャイニング・ウィザード」や「プロレスLOVE」が見たかったなあ(w



 続いて高橋先輩の元をたずねます。先輩はアミバ様が逮捕された時、沈めた女を買った自分にも責任はあると、出頭するつもりだったんですが、アミバ様は高橋先輩に…。


「余計なことはやめろ
あんたは沈めた女と知らずに女を雇っただけだと告げろ
正直に言うことが全て正しいわけじゃない…
悲しむ人間が増えるだけだ」


こう言ったそうです。

うーん、やっぱりカッコいいなあ。ついでに自分がポイズンに連れてきた女達が希望するのなら全員辞めさせてくれとまで言ってきたそうです。

 やっぱり中の人がアミバ様からトキに変わったとしか思えません。なんですかこの善人モードは(w



そして最後に遼介は、逮捕されたアミバ様と面会するために、カサンドラじゃなかった、北新宿警察署に向かいます。

 面会室では受話器越しに会話をしています。へえ、面会ってこんなふうになってたんですねー。ちょっと勉強になりましたよ。


 「ここで今までやった事の罪を償う」「ピアノはもう二度と弾かない」「シャバに出たら実家の家業でも継ぐさ」などと遼介に語るアミバ様。アミバ様と呼ばれていたころでは考えられないような素直な発言ばっかりです。
 そして、梨佳が幸せな時間をすごしていると遼介から聞かされ、安心した表情を見せるアミバ様。


「そうか…ならよかった
遼介…俺は今不思議と清々しい気分なんだ…
こんな心の状態になったのはいつ以来だろう……」



 なんかこの表情「キレイなアミバ様」みたいでなんか笑えます(w


 そして今度はアミバ様が遼介に質問してきます。お前の夢は何だと聞かれ「歌舞伎町のNO.1 ホストになる事だ」と遼介が返答すると、お前は馬鹿だと遼介の後先考えない行動を注意します。


「そんなに明確な目標を持っている人間が
どうしてこんな長い時艱俺達のために
時間を費やすんだ…お人好しもたいがいにしろ
もっと自分のために生きろ、時間は限られている…」


うん。全くだ。まったくもってアミバ様の言うとおり。つーか武藤店長も言ってたけど、遼介ロミオの客ほったらかしすぎ!!


「1つだけ忠告しておく…
何があっても、どんな事が起きようとも、自分を見失うなよ…
見失えば俺のようになる」


おお、あのアミバ様が遼介にアドバイスをするだなんて!!やっぱり信じられない!!いつの間にトキになっていたんだろう。分からないなあ(w

 アドバイスを貰った遼介は、出所したら一杯やろうとアミバ様と約束し、カサンドラを後にするのでした。


 そして…。自分のために生きろというアミバ様のアドバイスを胸に刻み、麗美さんや京美たん、聖也さんの事を思い出しながら、しばらくはロミオで精一杯頑張るぞ!!と張り切る遼介は、元気いっぱいロミオの門を開きます。
 ところが、修さんを初めとしたみんなの反応は、まるでハトが豆鉄砲くらったかのようなビックリした表情です。



うわ…ひとり完全に浮いてるなあ。コレじゃ遼介がホントの馬鹿に見える(w


みんなの予想外の反応に戸惑いを隠せない遼介に、修さんが説明をします。


「遼介…お前がロミオを出ている間に
とんでもない事になっちまったんだ…

このままじゃお前の居場所は無いぜ!?」


 はたして遼介が約1ヶ月間ロミオを離れている間、いったい何があったのか!?権力抗争なのか?それとも外敵の襲来か、新たなニューフェイスがロミオを牛耳ったのか…?

…まあどんな理由にしろ、遼介の居場所がなくなっちゃうのは、全て遼介の自業自得なんだけどな(w


…まあそれは来週以降のお楽しみということで、今週でアミバ編は終了。
それを記念して、アミバ様の功績を讃え、こんなページを作ってみました。


「アミバ・メモリアル」


アミバ…俺達はお前のことを忘れない…。