今週の夜王 第172話「お前のピアノ」

 池袋のソープランド「D・M」のオーナー、藤堂さん(カッパ)に監禁されてしまった恭子さん。遼介と女衒の零(アミバ様)は彼女を救出するべく手を組んで、カッパの自宅に乗り込みますが、運悪くそこへ、カッパが呼んだ「池永さん」というおっかない筋の人間がやってきて…!?


 突然カッパの家にやって来た、おっかない顔をしたヤクザ・池永さん。子分をふたりほど引き連れたこの男…あれ?コイツどっかで見たような。


 それもそのはず。池永さんは「エロティカ」がみかじめ料を払わなかったことでトラブルを起こした時に現れた、尾花組の若頭でした。

 池永さんは遼介が夜王に認められた存在である事に気づいて、ゴタゴタを避けるために、穏便に済ませたことがありました。遼介はその時、池永さんと一度会っているはずなんですが、まったく覚えちゃいないようです。ひどいヤツだ(w


 遼介が夜王と繋がりがある以上・うかつに手は出せません。池永さんはこの場は見逃してやるから、恭子さんを置いてとっとと立ち去れ、と最大限の譲歩を見せます。

 もちろん遼介もアミバ様も、そんなつもりは毛頭ありません。そしてアミバ様は池永さんに威勢よく言い放ちます。


「おい…あんた、何か勘違いしてねえか?
俺は逃がしてもらおうなんて思っちゃいねえ…

あんたがどうしてもこの女を置いていけと言うなら
とことんあんたと戦うまでだ!!」


おお、なんだかカッコいい事を言っているぞアミバ様!! しかし、夜王がバックについてる遼介はともかく、ただの女衒ホストのアミバ様は池永さんにブン殴られ、ボッコボコにされてしまいましたウワァァン・゚・(ノД‘)・゚・


 しかしアミバ様も黙ってはいません。なんとバカでかい家具をえいやあと持ち上げて、そのまま池永さんにブン投げる!!




これがアミバ北斗神拳だーっ!!


強いよアミバ様!!カッコいいよアミバ様!!きっとアミバ様は自分が開発した経絡秘孔を突いて、パワーアップしたに違いありません!!


 しかし、「ぐしゃ〜〜ッ」という擬音と、「ウギャアッ!!」という池永さんの悲鳴。こんなの勢いよく投げつけられて下敷きにされたら、普通の人間なら死んでます。 

 ですが、池永さんは血まみれとはいえ平然と立ち上がりました。すげえ、池永さんもスゲエよ!!ただのホスト漫画のクセに、アミバ様も池永さんも、身体能力高すぎだよ!!


えーと、これなんて北斗の拳



 池永さんからの反撃を受けて、ダウンしたアミバ様は、顔に拳銃を付き付けられます。カッパが「(拳銃)撃つならここの外でやってヨっ!!」と注意すると、池永さんの返答は…。


「ざけんじゃねえっ!河童は黙ってろ!!」」



カッパ呼ばわりされたー!!


そりゃまあ、確かにここのレビューや、夜王スレでは、藤堂さんのことを「カッパ」呼ばわりしているさ。

 でも、まさか漫画の中で「河童」呼ばわりするとは思いませんでした。思わず大爆笑!!

 こ…これはアレですか!?藤堂さんのあだ名はカッパ…というのが、井上先生の公式見解ってことですね!!スゴイや井上先生!!


 つーか、井上先生か編集の人は、絶対夜王スレとか見てるね。間違いないな(w



 しかしここで遼介が池永さんを不意打ち。拳銃を奪い取って、池永さんの顔に銃を付き付けます。まったくアミバ様は正々堂々ヒーローしてるってのに、遼介は不意打ちですかい。「斬」の月島さんじゃあるまいし…。主人公の自覚はあるのかお前は。


池永さん「ホスト…てめえ、自分のやってる事が分かってんのか?」

遼介「俺はいつも冷静なつもりだ」





こんな事をやらかすヤツのどこが冷静だと言うのか。問い詰めたい。子一時間問い詰めたい。



 池永さんは「どうせ引き金引く度胸なんかねえんだろ…」と笑みを浮かべていますが、遼介ってたしか、京美たんのアニキに向けて拳銃ブッ放してる前科があるんだよなあ、たしか。


 …そう思って、単行本を読み返して見たら、第8巻のラストで…ああやっぱり!!いつもどおり「ウオオオッー!!」と叫んだ後に発砲してるよ!!


 たぶんこの時も絶対冷静じゃないはずだけど(w



 まあとにかく、つづく。