今週の夜王 第155話「私が殺した」


 遼介はスナイパーに、アミバ様の過去を知る女性・ピアニストの野口恭子さんを連れてきたので、女衒の零(アミバ様)は大変びっくらこいちゃうのでした。


 驚きの表情のアミバ様をよそに、恭子さんを接客する遼介。目の見えない梨佳でも「さっきから落ち着かない感じですけど」と分かるくらい、アミバ様は狼狽してしまいます。
 
 そして、店の前でタクシーを拾って、恭子さんを見送った遼介に、アミバ様が話しかけてきます。


「お前が同伴した女…どこで知り合った?」


 はぐらかそうとする遼介の胸ぐらを掴んで問い詰めるアミバ様。すると遼介は「明日もやってくるから本人から聞けばいいじゃねーか」と言い出します。


遼介「訊きたいことがあるなら自分で訊くがいい…それともそれができない訳でもあるのかな?」
アミバ様「貴様…全てを知っているんだな…何を企んでる?」

遼介「さあ…何の話か分かりませんね、残念ですけど…」


 なんかこのやり取りを聞いていると、遼介の方がよっぽどの悪党に思えるなあ(w



 さて、一方アミバ様に騙されっぱなしの梨佳は、ここ最近アミバ様の所に通いっぱなしのせいで、毎日飲み過ぎで二日酔い状態。手に力は入らないし、二日酔いなので足元もおぼつきません。
 おまけにマッサージをしながらも、心の中では、どうしてアミバ様はあんなに狼狽したんだろう…と考え込んでしまって、マッサージなど上の空。

 こんな状態でまともにマッサージなど出来るはずもなく、梨佳はお客さんから「全然力入ってねーんだよ!おまけに酒くせーし、てめーやる気あんのか(゚Д゚)ゴルァ!」と怒られて、チェンジされてしまう始末。
 あまりの苦情の多さに、ついには上司から「今のままなら辞めてもらうしかないわよ」とまで宣告されてしまいます。ざまあみろ。


「ダメ…仕事を辞めさせられたりしたら
零さんに会いに行くお金がなくなってしまうもの…」


 さすがの梨佳も上司に「心を入れ替えて頑張りますから」などと謝罪するんですが、言ってるそばから、あいもかわらずアミバ様の元に通ってます。


もう駄目だこの女。ほんとアフォ過ぎる…。



 で、この日も遼介は恭子さんを同伴してスナイパーにやってきます。アミバ様もどうしても恭子さんの事が気になってしょうがないのか、梨佳を接客中にもかかわらず、酒をあおってばかり。酒がなくなると、梨佳にボトルもらってもいいですかと凄んだりと、これじゃどっちが客なのかわかんないよアミバ様!

 そして酒が大分入って、トローンとした目つきで遼介たちに視線を送るアミバ様。すると遼介が恭子さんの方に手を回したところで、アミバ様はブチ切れ!!思わず持っていたグラスをガシャーン!と握りつぶしてしまいます。
 梨佳の声で我にかえったアミバ様は、ガラスを握り潰して血の滴る手から血痕をポタポタ残しながら、梨佳をほっぽって夜の街へ消えてしまうのでした。


 一方、アミバ様が店からいなくなったのに気づいた恭子さんは、遼介を連れてビルの屋上へ。


「…零は…あの頃の面影はなくなってる、ホントに別の人のよう…
私が彼を殺したも同じなの…あんなに純粋だった佐伯零を死なせたのは…」


 そして、アミバ様は変わってしまったのは自分のせいだといいだして、恭子さんは涙を見せるのでした。


 で、その死んだアミバ様。梨佳を置いて店を飛び出してどうなったのか言うと…。





ええ━━━━━━━━ !!?


 のんだくれて酔い潰れて、手は血まみれ、口はゲロまみれで、ゴミ捨て場でぶっ倒れてるよ!!
こんな弱々しいアミバ様は初めてだー!!どうやらアミバ様は恭子さんに、よっぽどのトラウマがあるようです。

 それにしてもアミバ様の目のどアップ描写が、ドーピングコンソメスープを服用した至郎田シェフみたいで爆笑したよゴシカァン!!


というわけで、つづく。